PERFECT BLUE 25-03

スポンサーリンク
そんな町田を、榊も川口も真っ直ぐに見つめていた。「教授……」小さく呟き、顔を向ける。すると川口も榊に視線を向けた。"祥に賭けてみませんか?"榊の瞳は、そう言っている。町田は5年半もの間、皆藤を支えてきた人間だ。皆藤と町田は、いつだって互いのために寄り添い合って生きてきたのだから。2人の再会は心配要素ばかりだけれど、このまま皆藤を1人にさせておいても状況が変わらない気もする。現状維持ではなくて、ここで大きな賭けに出てみるのも、確かに必要かもしれない。それは友人としての感情じゃなくて、医師としてそう思うのだ。そんな榊の無言の言葉を、川口はしっかりと受け取った。冷静に考えたもとにそう判断をした榊に、川口も目だけで頷いた。彼も同じように考えたのだ。「町田君……」ふうと大きな息をひとつ吐き、口を開く。そして、今度はしっかりと大きく頷いた。「分かった」「……先生?」「会わせよう」厳しい表情のままだが、彼はそう言った。「ありがとうございます」川口の言葉に、町田はホッと息を吐いて頭を下げた。すると川口も少しだけ優しい表情を見せ、そして榊に視線を向ける。榊は、町田と同じように彼に頭を下げた。それは、友達としての行動だった。2人が顔を上げると、川口は時計をチラリと見てから何度か頷き、町田に視線を戻した。「町田君、じつはね」頼りない体で様々な苦難を背負う町田を気遣うように、川口はそっと肩に手を置く。「こういうパターンを考慮して、皆藤君を預かってもらっている家には、昨日のうちに連絡をしておいたんだ」「え?」「皆藤君が自分自身を責めるほどに気にかけている"同居人"に、全て打ち明ける。場合によっては、2人を会わせることになるかもしれないって」そうなった場合、その日のうちに会わせても良いか、もし都合が悪いならいつなら大丈夫なのか。そんな確認を、川口は先方に昨日のうちに取っていたのだと告げた。「あちらさんね、14時以降なら対応してもらえるそうだ。だから、まだ少し時間があるよね?私は榊とこのまま少し打ち合わせがしたいから、君は上の食堂でご飯でも食べてきなさい」「へ?」「ウチの病院の食堂、先月から土曜日の日替わり丼が海鮮丼になって。とても美味しいと評判なんだ。ぜひ食べてくるといい」「あの……」「昼過ぎには、でっかい1ラウンドが待ってるんだぞ?景気づけに、しっかり食べてきなさい。100円プラスすれば大盛

リンク元

スポンサーリンク
スポンサーリンク
BLブログ
スポンサーリンク
love-blをフォローする
BLファンブログ!

コメント